マチルド・ カルティエ選手/IRONMAN® 世界選手権
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~61g
1時間あたりの炭水化物
推奨 75g/h以上 -
~438mL
1時間あたりの水分量
推奨 250-750mL/h -
~635mg
1Lあたりのナトリウム
推奨 800-1,200mg/L -
~1.2mg
総カフェイン(1kgあたり)
推奨 3-6mg/kg
マチルドの補給戦略
エネルギー補給
炭水化物はレース中に消費する主なエネルギーです。適切なエネルギー補給を怠ると、長時間のレースでパフォーマンスが低下する主な原因となります。
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カーボ・ローディング
T – 1~4時間: 炭水化物を多く含む食事(低脂肪、低繊維)
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事前のエネルギー補給
T – 15分: 最後の炭水化物摂取
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1時間あたりの炭水化物
推奨 75g/h以上
~61g
エネルギー評価:8/10
「バイクでの最初の2時間はきつかったけど、振り返ってみるともっとプッシュできたような気がします。」
私たちの感想
マチルドは、この長さと強度のレースで推奨される炭水化物摂取量に達しませんでした。これはおそらく、レース中に胃腸の不調に悩まされたためで、スイムの前に早すぎる食事をとったことが原因だと考えています。彼女は、大会全体を通しての胃の調子を10点満点中4点と評価しました。これは主に、バイク区間の最初の2時間、およびランコースに移行した時に影響しました。とはいえ、マチルドはバイクでは1時間あたり77gをしっかり摂取しました。しかし、ラン中はGI値の問題でもう1本のフラスコに入っていた100gの炭水化物入りのフロージェルを摂取できなかったため、摂取量は40%近く減少しました。
水分補給
適切な量の水分とナトリウムを補給することは、血液量を維持し、レース当日のパフォーマンスに必要な心肺機能をサポートするために不可欠です。
1 時間あたりに消費されるナトリウムと水分の絶対量も重要ですが、これらを相互に関連させて考慮することが重要です。これは「相対ナトリウム濃度」として知られており、ミリグラム/リットル (mg/L) で表されます。 1時間あたりに摂取するナトリウムの絶対量よりも、水分1リットルあたりに摂取するナトリウムの量の方が重要です。
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事前の電解質補給をしなかった
レース前に強力な電解質飲料を飲んでいれば、最適な水分補給の状態でスタートできたかもしれません。
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1時間あたりの水分量
推奨 250-750mL/h
~438mL
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1Lあたりのナトリウム
推奨 800-1,200mg/L
~635mg
水分補給評価:8/10
「レース中はそれほど暑くなかったので、水分補給戦略もコントロールできていると感じました。」
私たちの感想
マチルドは、レース前にPH1000ではなくPH1500を使用するなど、より効果的なプレローディングプロトコルの使用を検討すべきです。この高濃度のナトリウムは、血液量と水分補給状態を最大化することが分かっているからです。レース中、彼女はまったく痙攣に悩まされることがなかったことから、失われたナトリウムと水分を十分に補給できたと考えられます。今後、マチルドは発汗テスト(スウェットテスト)を受けて発汗率のデータをさらに収集し、水分補給戦略の調整に役立てるとよいでしょう。これは、気温の高いレースではますます重要になります。
カフェイン
カフェインは、パフォーマンスの3つの要素(炭水化物、ナトリウム、水分)に加えて、精神的および肉体的な疲労を防ぐのに役立つため、ほとんどの持久系アスリートのパフォーマンスを向上させることが証明されている数少ない物質のひとつです。
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カフェイン入り
T – 0-4時間: 最後にカフェインを摂取
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カフェイン(1kgあたり)
推奨 3-6mg/kg
~1.2mg
私たちの感想
レース中、マチルドが摂取したカフェイン源は、ランで飲んだコーラのみでした。今後のレースでは、この刺激剤をもう少し多く摂取して、その多くのエルゴジェニック効果※を活かすことを戦略に組み込むことを検討してもよいでしょう。事前にトレーニングでこれを試してみることは、カフェインの大量摂取による悪影響がないことを確認するために重要です。
※エルゴジェニック効果とは、サプリメントや特定の食品、マッサージ、メンタルトレーニングなどによって通常時の状態を超えるパフォーマンスを引き出す効果のことです。食品業界においてはそのような効果または効果を持つサプリメントを「エルゴジェニックエイド」とも呼びます。
マチルドの数値達成方法
マチルドがその日に食べたり飲んだりしたもののすべてです…
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レース前(30分以上)
- ナッツグラノーラ × 100g
- オーツミルク × 160ml
- フルーツジュース × 135ml
- ケーキ × 300g
- コーヒー × 2杯
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レース前(30分未満)
- PH1000(タブレット) × 500mL
- エナジージェル(炭水化物25g) × 1個
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バイク
- PF炭水化物&電解質ドリンクミックス × 1.4L
- PF30チュー × 3個
- PF90ジェル × 2個
- 普通の水 × 1L
- エナジーバー(炭水化物39g) × 2本
- 塩味ポテト × 100g
- エナジードリンクミックス(炭水化物32g、ナトリウム300mg) × 500mL
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ラン
- PH1000(タブレット)× 400mL
- PF300フロージェル × 0.3
- 普通の水 × 500mL
- コーラ × 800mL
選んだ商品
PRECISIONの総合評価
満足度評価:7/10
▼マチルド
「完走できてよかったです。残念なことに、バイク区間とランで胃腸の調子が悪かったため、たくさん食べられず、結局はパフォーマンスを妨げてしまいました。」
▼スタッフ
「マチルドはニースで開催されたIRONMAN®世界選手権で、より多くの炭水化物を摂取するつもりでしたが、結局、胃腸の不快感がそれを妨げました。それでも彼女は前向きな姿勢を保ち、可能な限りエネルギーを補給してエネルギーレベルを維持しようとしました。さらに腸(ガット)トレーニングを行い、水分補給戦略を調整し計画にカフェインを追加することで、マチルドは2025年にパフォーマンスの向上を確実に期待できるでしょう。」
完全な統計
全体
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炭水化物量 705g
1時間あたり61g -
総水分量 5,100mL
1時間あたり438mL -
総ナトリウム量 3,240mg
1時間あたり278mg -
635mg
1Lあたりのナトリウム -
カフェイン総量78mg
1kgあたり1.2mg
バイクとラン
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炭水化物量 677g
1時間あたり65g -
総液体量 4,600mL
1時間あたり445mL -
総ナトリウム量 2,720mg
1時間あたり263mg -
591mg
ナトリウム/リットル -
カフェイン総量78mg
1kgあたり1.19mg
バイク
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炭水化物量 491g
1時間あたり77g -
総液体量 2,900mL
1時間あたり456mL -
総ナトリウム量 2,320mg
1時間あたり365mg -
800mg
ナトリウム/リットル
ラン
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炭水化物量 186g
1時間あたり47g -
総液体量 1,700mL
1時間あたり426mL -
総ナトリウム量 400mg
1時間あたり100mg -
235mg
ナトリウム/リットル -
カフェイン総量78mg
1kgあたり1.19mg
データの信頼性
精度のレベルとデータの信頼性に基づいて、各ケーススタディを1~5で評価します。
消費された製品の量とブランドにはある程度の信頼性がありますが、データには詳細(例:量、特定のフレーバー)が欠けている可能性があります。多数の推定が行われており、誤差の余地は中程度から高いです。一部の摂取量が大幅に過大または過小評価されている可能性もあります。
※本記事は英語の記事を翻訳したものです。原文を読む
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