ジョセリン・マコーリー選手/IRONMAN® ニュージーランド
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~80g
1時間あたりの炭水化物
推奨 90g/h以上 -
~739mL
1時間あたりの水分量
推奨 500-1,000mL/h -
~928mg
1Lあたりのナトリウム
推奨 500-900mg/L -
~6.1mg
総カフェイン
推奨 3-6mg/kg

ジョセリンの補給戦略
エネルギー補給
炭水化物はレース中に消費する主なエネルギーです。適切なエネルギー補給を怠ると、長時間のレースでパフォーマンスが低下する主な原因となります。
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カーボ・ローディング
T – 1~4時間: 炭水化物を多く含む食事(低脂肪、低繊維)
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事前のエネルギー補給
T – 15分: 最後の炭水化物摂取
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1時間あたりの炭水化物
推奨 90g/h以上
~80g
エネルギー評価:6/10
「エネルギーが波のように湧いてきたので、もっと炭水化物を摂取してもよかったかもしれません。バイクの最初のラップは順調でしたが、終盤にかけてエネルギーがかなり不足し、ランニング中に空腹を感じました。」
私たちの感想
ジョセリンは2024年シーズンの最初のレースで、前回のIMフロリダでのレースでの成功したアプローチを今回の戦略の基盤にしようと考えていました。彼女はいつものようにPF炭水化物&電解質ドリンクミックスとPF30ジェルを組み合わせてエネルギーを補給していましたが、バイクの2周目にポケットからジェルをいくつか落としてしまったことに気づき、コース上で追加のエナジージェルを摂取する前にジェルを1、2個節約しなければなりませんでした。この摂取量の減少がバイクの終盤で感じたエネルギー低下とランニング前の空腹感の一因となったと考えられます。ジョセリンはバイクからランへと摂取量を増やすことでランでの戦略を再開し、1時間あたりの炭水化物摂取量を33%増加させました。これは、トライアスロンのケーススタディでよく見られる、バイクでの炭水化物をフロントローディングするという通常の傾向とは逆です。
水分補給
適切な量の水分とナトリウムを補給することは、血液量を維持し、レース当日のパフォーマンスに必要な心肺機能をサポートするために不可欠です。
1時間あたりに消費されるナトリウムと水分の絶対量も重要ですが、これらを相互に関連させて考慮することが重要です。これは「相対ナトリウム濃度」として知られており、ミリグラム/リットル (mg/L) で表されます。 1時間あたりに摂取するナトリウムの絶対量よりも、水分1リットルあたりに摂取するナトリウムの量の方が重要です。

ジョセリンは水分補給計画を立てるために発汗テスト(スウェットテスト)を受けました
汗のナトリウム濃度 ( mg/L ) は個々の不変的な体質として決定され、比較的安定しています。自分の汗の塩分濃度を知ることで、汗で失われるナトリウムの大部分を補うことができます。失われるナトリウムの量は200~2,000mg/Lです。
ジョセリンの水分喪失量は少ない方ですが、最高のパフォーマンスを発揮したいのであれば、水分補給戦略を正しく行うことは依然として重要です。
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あらかじめ組み込まれた電解質
T – 60分: ~500mLの強電解質飲料を飲む
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1時間あたりの水分量
推奨 500-1,000mL/h
~739mL
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1Lあたりのナトリウム
推奨 500-900mg/L
~928mg
水分補給評価:9/10
「完璧なんてありえないと思うけど、水分補給は完璧だったと思います。唯一、もっと工夫すればよかったと思うのは、バイクで炭水化物&電解質ドリンクミックスをもっと飲んでおけばよかったことかな。」
私たちの感想
ジョセリンは以前、高温多湿のレース中にむくみが出るなど、水分補給に関する問題を経験しており、これを軽減するために水分摂取量を厳密に管理し調整することに尽力してきました。レースコンディションがフロリダに似ていることを認識していた彼女は、同様の水分と電解質補給戦略を実行しましたが、ランでは喉の渇きのサインに耳を傾ける余裕を持たせました。彼女は目標とする水分摂取量(バイクで約4.6L、ランで約2L)を達成し、主観的に問題を感じることなく、1回トイレに出たことで適切な水分補給ができていることがわかりました。
カフェイン
カフェインは、パフォーマンスの3つの要素(炭水化物、ナトリウム、水分)に加えて、精神的および肉体的な疲労を防ぐのに役立つため、ほとんどの持久系アスリートのパフォーマンスを向上させることが証明されている数少ない成分のひとつです。
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カフェイン入り
T – 0-4時間: 最後にカフェインを摂取
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カフェイン(1kgあたり)
推奨 3-6mg/kg
~6.1mg
私たちの感想
ジョセリンのカフェイン摂取量は前回のレースよりわずかに少なかったものの、体重1kgあたり約6.1mgという摂取量は科学文献の推奨値に近いものでした。ジョセリンの戦略は、レース前にPF30カフェインジェルを半分、バイク終盤にカフェインジェルを1つ、そしてランニング中に1つ摂取することで、摂取量を均等に分散させ、体内のカフェイン量を一定に保ち、エルゴジェニック効果※による効果を最大限に高めることでした。
※エルゴジェニック効果とは、サプリメントや特定の食品、マッサージ、メンタルトレーニングなどによって通常時の状態を超えるパフォーマンスを引き出す効果のことです。食品業界においてはそのような効果または効果を持つサプリメントを「エルゴジェニックエイド」とも呼びます。
ジョセリンの数値達成方法
ジョセリンがその日に食べたり飲んだりしたもののすべてです…
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レース前(30分以上)
- PH1500(タブレット)× 600mL
- バナナ × 1本
- プロテインパウダー入りアップルソース × 2.5カップ
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レース前(30分未満)
- PF30ジェル × 0.5個
- PF30カフェインジェル × 0.5個
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バイク
- PH1000(ドリンクミックス)× 1.3L
- PH電解質カプセル × 3個
- PF炭水化物&電解質ドリンクミックス × 3L
- PF30ジェル × 3個
- 普通の水 × 375mL
- エナジージェル(炭水化物25g) × 1個
- カフェイン入りエナジージェル(炭水化物25g、カフェイン100mg) × 1個
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ラン
- PH1000(ドリンクミックス)× 1L
- PF30ジェル × 4個
- PF30カフェインジェル × 1個
- 普通の水 × 480mL
- エナジージェル(炭水化物25g) × 3個
- カフェイン入りエナジージェル(炭水化物25g、カフェイン100mg) × 0.5個
- コーラ × 480mL
選んだ商品
PRECISIONの総合評価
満足度評価:8/10
▼ジョセリン
「今回のレースには全体的に満足しています。特に今回は水分補給戦略がさらにうまくいったので、昨年のフロリダの後に感じたのと同じようなレース満足度だと思います。」
▼スタッフ
「ジョセリンは、過去のレースでの摂取経験を活かし、ニュージーランドの暑い気候に適したエネルギーと水分補給の戦略を立案するという素晴らしい仕事をしました。そのおかげで彼女は目標と推奨事項を達成し、今回は水分補給関連の問題を回避し、表彰台で素晴らしいパフォーマンスを発揮することができました。」
完全な統計
全体
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炭水化物量 717g
1時間あたり80g -
総水分量 6,635mL
1時間あたり739mL -
総ナトリウム量 6,160mg
1時間あたり687mg -
928mg
1Lあたりのナトリウム -
カフェイン総量347mg
1kgあたり6.1mg
バイクとラン
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炭水化物量 687g
1時間あたり86g -
総水分量 6,635mL
1時間あたり834L -
総ナトリウム量 6,160mg
1時間あたり774mg -
928mg
1Lあたりのナトリウム -
カフェイン総量297mg
1kgあたり5.2mg
バイク
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炭水化物量 364g
1時間あたり76g -
総水分量 4,675mL
1時間あたり981mL -
総ナトリウム量 5,091mg
1時間あたり1,068mg -
1,089mg
1Lあたりのナトリウム -
カフェイン総量100mg
1kgあたり1.75mg
ラン
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炭水化物量 322g
1時間あたり101g -
総水分量 1,960mL
1時間あたり615mL -
総ナトリウム量 1,069mg
1時間あたり336mg -
546mg
1Lあたりのナトリウム -
カフェイン総量197mg
1kgあたり3.45mg
データの信頼性
精度のレベルとデータの信頼性に基づいて、各ケーススタディを 1 ~ 5 で評価します。
収集されたデータと報告された数値には十分なレベルの正確さがあります。アスリートは、ほとんどの詳細情報(ブランド、フレーバー、数量、妥当な量の推定)を含め、食べたり飲んだりしたものを思い出すことができます。ただし、データ内で行われた推定は、報告されたデータの全体的な信頼度に影響します。
※本記事は英語の記事を翻訳したものです。原文を読む
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