ソルヴェイグ・ロヴセス選手/IRONMAN® 世界選手権
-
~132g
1時間あたりの炭水化物
推奨 90g/h以上 -
~1,292mL
1時間あたりの水分量
推奨 1,250-1,750mL/h -
~868mg
1Lあたりのナトリウム
推奨 800-1,200mg/L -
~8.5mg
総カフェイン(1kgあたり)
推奨 3-6mg/kg
画像出典:@precisionfandh
ソルヴェイグの補給戦略
エネルギー補給
炭水化物はレース中に消費する主なエネルギーです。適切なエネルギー補給を怠ると、長時間のレースでパフォーマンスが低下する主な原因となります。
-
カーボ・ローディング
T – 1~4時間: 炭水化物を多く含む食事(低脂肪、低繊維)
-
事前のエネルギー補給
T – 15分: 最後の炭水化物摂取
-
1時間あたりの炭水化物
推奨 90g/h以上
~132g
エネルギー評価:9/10
「バイクではすごく調子が良かったんだけど、ランになると辛くなってきました。暑さのせいか、エネルギー補給のせいか、どっちが原因かは分かりません。炭水化物は楽に摂取できたので、今後はもっとたくさん摂取できるかもしれません。」
私たちの感想
ソルヴェイグはハワイでIRONMAN®世界チャンピオンに輝くまでの道のりで、1時間あたり約132gの炭水化物を摂取しました。IRONMAN®ディスタンスレースとしてはわずか3回目のレースでしたが、バイク区間では1時間あたり約145gの炭水化物を摂取し、180kmを4時間31分53秒という驚異的なタイムで完走し、この日の最速タイムを記録しました。彼女はPF300フロージェルを2本携行することで、エイドステーションで補給物資を手するためにペースを落とすことなく、この数値を達成しました。
ソルヴェイグはランに向けてプロエイドステーションにPF300フロージェル入りのフローフラスク5本を設置し、受け取るまで冷蔵保存しました。フラスク1本あたり約60gの炭水化物を摂取できたおかげで、彼女はマラソン全体で1時間あたり約139gという素晴らしいタイムを記録することができました。これほどの高炭水化物摂取を難なくこなすためにソルヴェイグは腸トレーニングを続けてきました。特に、ハワイの暑さと湿度の中で経験するであろう負担をシミュレートし、高温多湿のコンディションでも炭水化物を摂取できるように重点的にトレーニングを行いました。この準備はレース終盤に実を結び、他の選手たちが衰え始めた時も彼女は力強く走り続けました。
水分補給
適切な量の水分とナトリウムを補給することは、血液量を維持し、レース当日のパフォーマンスに必要な心肺機能をサポートするために不可欠です。
1 時間あたりに消費されるナトリウムと水分の絶対量も重要ですが、これらを相互に関連させて考慮することが重要です。これは「相対ナトリウム濃度」として知られており、ミリグラム/リットル (mg/L) で表されます。 1時間あたりに摂取するナトリウムの絶対量よりも、水分1リットルあたりに摂取するナトリウムの量の方が重要です。

ソルヴェイグは水分補給計画を立てるために発汗テスト(スウェットテスト)を受けました
汗中のナトリウム濃度(mg/L)は個々の不変的な体質として決定され、比較的安定しています。自分の汗の塩分濃度を知ることで、汗で失われるナトリウムの大部分を補うことができます。失われるナトリウムの量は200~2,000mg/Lです。
ソルヴェイグの水分喪失量は中程度ですが、暑くて湿度が高いときには適切な水分補給戦略をとることが依然として重要です。このような状況では発汗量が多くなり、レース期間中に大幅な水分喪失につながる可能性があるからです。
-
あらかじめ組み込まれた電解質
T – 60分: ~500mLの強電解質飲料を飲む
-
1時間あたりの水分量
推奨 1,250-1,750mL/h
~1,292mL
-
1Lあたりのナトリウム
推奨 800-1,200mg/L
~868mg
水分補給評価:9/10
「水分補給戦略には本当に満足しています。もっと良くできた点はないと思っています。」
私たちの感想
ソルヴェイグはコナの過酷なコンディションに備えて1年間を費やし、ヒートトレーニングに多くの時間を費やしてきました。彼女は、暑さに順応する時間を取ることが、レース当日の猛暑に耐えられる最も重要な点だと感じていました。
ヒートトレーニングは、レースシミュレーション条件下での水分必要量を把握する機会にもなりました。発汗量テストに基づき、バイク走行中の発汗による水分喪失の大部分を補うために1時間あたり約1.2Lの水分摂取を目指しました。ランでは1日で最も暑い時間帯の脱水症状の進行を抑えるため、1時間あたり1.5L以上の水分摂取を目指しました。ノルウェー出身のスーパースターであるソルヴェイグは、自身の水分喪失量にぴったり合うようにナトリウムを水分摂取量に加えました。彼女は1Lの汗あたり約1,044mgのナトリウムを失っており、レース中の摂取量の相対ナトリウム濃度が1時間あたり約844mgであったため、喪失量のかなりの割合を補ったことになります。これは主にPH1500を使用することで達成されました。
カフェイン
カフェインは、パフォーマンスの3つの要素(炭水化物、ナトリウム、水分)に加えて、精神的および肉体的な疲労を防ぐのに役立つため、ほとんどの持久系アスリートのパフォーマンスを向上させることが証明されている数少ない物質のひとつです。
-
カフェイン入り
T – 0-4時間: 最後にカフェインを摂取
-
カフェイン(1kgあたり)
推奨 3-6mg/kg
~8.5mg
私たちの感想
元短水路選手のソルヴェイグは、レース中のカフェイン摂取をためらいません。シンプルにするために、彼女はレース中の3つのポイント、つまりレース前、バイク区間の中間地点、そしてマラソン開始1時間後にPF30カフェインジェルを2錠ずつ摂取することでカフェインを摂取しています。ランニング区間の早い段階でカフェインを摂取することで体内に吸収される時間が十分に確保され、レースの重要な最後の1時間に最後の摂取によるエルゴジェニック効果※を最大限に感じることができました。
※エルゴジェニック効果とは、サプリメントや特定の食品、マッサージ、メンタルトレーニングなどによって通常時の状態を超えるパフォーマンスを引き出す効果のことです。食品業界においてはそのような効果または効果を持つサプリメントを「エルゴジェニックエイド」とも呼びます。
ソルヴェイグの数値達成方法
ソルヴェイグがその日に食べたり飲んだりしたもののすべてです…
-
レース前(30分以上)
- PH1500(タブレット)× 500mL
- PF60チューバー × 1本
- トースト × 3枚
-
レース前(30分未満)
- PF30カフェインジェル × 2個
-
バイク
- PH1500(タブレット)× 3L
- PH電解質カプセル × 2個
- PF300フロージェル × 1.95個
- PF30カフェインジェル × 2個
- 普通の水 × 2.5L
-
ラン
- PH1500(タブレット)× 3L
- PF30ジェル × 1個
- PF30カフェインジェル × 2個
- PF300フロージェル × 1個
- 普通の水 × 2.4L
- コーラ × 50mL
選んだ商品
PRECISIONの総合評価
満足度評価:10/10
▼ソルヴェイグ
「スイムはきつかったし、バイクも少しオーバーしすぎたかもしれないけど、ランでなんとか持ちこたえられて本当に嬉しいです。」
▼スタッフ
「ソルヴェイグは、世界選手権史上屈指の強豪プロ女子選手陣の中でほぼ完璧なレース栄養戦略を実践し、驚異的な勝利を飾りました。ハワイの極限の環境下においても、炭水化物、ナトリウム、水分の摂取バランスを完璧に整え、レースを戦い抜いたのです。」
完全な統計
全体
-
炭水化物量 1,122g
1時間あたり132g -
総水分量 10,950mL
1時間あたり1,292mL -
総ナトリウム量 9,500mg
1時間あたり1,121mg -
868mg
1Lあたりのナトリウム -
カフェイン総量605mg
1kgあたり8.5mg
バイクとラン
-
炭水化物量 1,062g
1時間あたり142g -
総水分量 10,950mL
1時間あたり1,468mL -
総ナトリウム量 9,500mg
1時間あたり1,273mg -
868mg
1Lあたりのナトリウム -
カフェイン総量405mg
1kgあたり5.7mg
バイク
-
炭水化物量 656g
1時間あたり145g -
総水分量 5,500mL
1時間あたり1,214mL -
総ナトリウム量 5,000mg
1時間あたり1,103mg -
909mg
1Lあたりのナトリウム -
カフェイン総量200mg
1kgあたり2.82mg
ラン
-
炭水化物量 406g
1時間あたり139g -
総水分量 5,450mL
1時間あたり1,860mL -
総ナトリウム量 4,500mg
1時間あたり1,536mg -
826mg
1Lあたりのナトリウム -
カフェイン総量205mg
1kgあたり2.89mg
データの信頼性
精度のレベルとデータの信頼性に基づいて、各ケーススタディを1~5で評価します。
報告されたデータの正確さには十分な信頼性があります。アスリートは、ある程度の誤差がある可能性のある推定値をいくつか含んでいるにもかかわらず、数値が摂取量をほぼ反映していると感じています。摂取量の大部分は、とても詳細に記録されています(ほとんどの量は、ボトル、ブランド、数量、フレーバーの使用により判明しています)。数値は非常に妥当であり、以前のデータ記録と一致しています(アスリートが以前にデータを収集している場合)。
※本記事は英語の記事を翻訳したものです。原文を読む
Precision Fuel & Hydration とその従業員および代表者は医療専門家ではなく、いかなる種類の医師免許や資格も保有しておらず、医療行為も行っていません。 Precision Fuel & Hydration が提供する情報およびアドバイスは、医学的なアドバイスではありません。 Precision Fuel & Hydration が提供するアドバイスや情報に関して医学的な質問がある場合は、医師または他の医療専門家に相談する必要があります。当記事の内容については公平かつ正確を期していますが、利用の結果生じたトラブルに関する責任は負いかねますのでご了承ください。