ニール・エディ選手/T100 London
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~69g
1時間あたりの炭水化物
推奨 90g/h以上 -
~464mL
1時間あたりの水分量
推奨 250-750mL/h -
~1,160mg
1Lあたりのナトリウム
推奨 1,300-1,700mg/L -
~2.8mg
総カフェイン(1kgあたり)
推奨 3-6mg/kg
ニールの補給戦略
エネルギー補給
炭水化物はレース中に消費する主なエネルギーです。適切なエネルギー補給を怠ると、長時間のレースでパフォーマンスが低下する主な原因となります。
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カーボ・ローディング
T – 1~4時間: 炭水化物を多く含む食事(低脂肪、低繊維)
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事前のエネルギー補給
T – 15分: 最後の炭水化物摂取
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1時間あたりの炭水化物
推奨 90g/h以上
~69g
エネルギー評価:9/10
「特にバイクの最後の数周で他のライダーを追い抜くためにかなりスピードを上げなければならなかった時は、本当に力強さを感じました。ランでもエネルギーがたっぷりあったので、それも良かったです。全体的には順調でした。」
私たちの感想
ニールの炭水化物摂取量は、これまでの彼の中で最も低く、この強度と持続時間のレースで推奨される1時間あたり90gの炭水化物摂取量には達しませんでした。彼はバイクで「エナジーボトル」の半分しか飲みませんでしたが、レース後の分析ではPF90ジェルがほぼ1本残っていました。これにより、彼の炭水化物摂取量は当初の予定よりも大幅に減少し、全体的なエネルギー供給が制限されたと考えられます。とはいえ、ニールは年齢別総合レースで比較的楽に優勝しましたが、いつものトップギアがなかったと感じていました。今後、ニールはエネルギー残量が確認できるように黒一色のボトルを透明のボトルに替え、1時間あたり90~100gという当初の計画を堅持する必要があるかもしれません。
水分補給
適切な量の水分とナトリウムを補給することは、血液量を維持し、レース当日のパフォーマンスに必要な心肺機能をサポートするために不可欠です。
1時間あたりに消費されるナトリウムと水分の絶対量も重要ですが、これらを相互に関連させて考慮することが重要です。これは「相対ナトリウム濃度」として知られており、ミリグラム/リットル (mg/L) で表されます。 1時間あたりに摂取するナトリウムの絶対量よりも、水分1リットルあたりに摂取するナトリウムの量の方が重要です。

ニールは水分補給計画を立てるために発汗テスト(スウェットテスト)を受けました
汗中のナトリウム濃度(mg/L)は個々の不変的な体質として決定され、比較的安定しています。自分の汗の塩分濃度を知ることで、汗で失われるナトリウムの大部分を補うことができます。失われるナトリウムの量は200~2,000mg/Lです。
ニールの水分喪失量が非常に多いこと(1,492mg/L)ため、暑いときや湿度が高いときは水分補給戦略をしっかり行うことが特に重要になります。
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あらかじめ組み込まれた電解質
T – 60分: ~500mLの強電解質飲料を飲む
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1時間あたりの水分量
推奨 250-750mL/h
~464mL
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1Lあたりのナトリウム
推奨 1,300-1,700mg/L
~1,160mg
水分補給評価:9/10
「喉の渇きは全くありませんでした。最後には暑くなりましたが、それほどひどくはありませんでした。走っている途中で電解質カプセルを1つ落としてしまい、コース上には電解質カプセルがなかったので、最後のほうで少し欲しくなりました。」
私たちの感想
ニールの汗に含まれるナトリウム濃度は、塩分過多の汗をかくタイプに分類されるため、レース中に過度の電解質不足を回避するには、電解質補給を優先することが不可欠です。彼は、高濃度電解質を安定的に摂取するために、内蔵型ハイドレーションシステムにPH1500(ドリンクミックス)を使用することで、この目標を達成しました。ランでは普通の水カップに頼り、予定していた電解質カプセルの摂取を中止しましたが、それでも計画に大きな支障はなく、力強く完走しました。
カフェイン
カフェインは、パフォーマンスの3つの要素(炭水化物、ナトリウム、水分)に加えて、精神的および肉体的な疲労を防ぐのに役立つため、ほとんどの持久系アスリートのパフォーマンスを向上させることが証明されている数少ない物質のひとつです。
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カフェイン入り
T – 0-4時間: 最後にカフェインを摂取
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カフェイン(1kgあたり)
推奨 3-6mg/kg
~2.8mg
私たちの感想
ニールはPF30カフェインジェルを摂取してレースをスタートしました。バイクではこのジェルがエネルギーを高めてくれると感じました。その後、カフェインをもう1回摂取しただけで、レース中の摂取量は科学的ガイドラインをわずかに下回る結果となりました。カフェインのエルゴジェニック効果※を最大限に引き出すには、バイクの終盤またはランの序盤にPF30カフェインジェルを追加摂取すると効果的でしょう。
※エルゴジェニック効果とは、サプリメントや特定の食品、マッサージ、メンタルトレーニングなどによって通常時の状態を超えるパフォーマンスを引き出す効果のことです。食品業界においてはそのような効果または効果を持つサプリメントを「エルゴジェニックエイド」とも呼びます。
ニールの数値達成方法
ニールがその日に食べたり飲んだりしたもののすべてです…
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レース前(30分以上)
- PH1500(ドリンクミックス)× 400mL
- バナナ × 1本
- お粥 × 60g
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レース前(30分未満)
- PF30カフェインジェル × 1個
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バイク
- PH1500(ドリンクミックス)× 1.125L
- PF30カフェインジェル × 1個
- PF90ジェル × 1個
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ラン
- PH電解質カプセル × 4個
- PF30ジェル × 2個
- 普通の水 × 450mL
- エナジードリンクミックス(500mLあたり炭水化物32g)× 90mL
- コーラ × 30mL
選んだ商品
PRECISIONの総合評価
満足度評価:10/10
▼ニール
「勝利を掴むこと以上に望むことはありませんでした。ここで何人かの実力のある選手に勝つことができて嬉しいですし、一日中調子も比較的良好でした。」
▼スタッフ
「ニールはこのところ絶好調で、直近2つの中距離レースで連勝しています。両レースの栄養プランは、ニールの長年の経験、個々のニーズ、そして数々の試行錯誤を反映して、非常に似通ったものとなっています。バイクでのエネルギー補給とランでの電解質補給に若干の変更を加えることで、ニールは今後も同様に圧倒的なパフォーマンスを期待できます。」
完全な統計
全体
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炭水化物量 253g
1時間あたり69g -
総水分量 1,695mL
1時間あたり464mL -
総ナトリウム量 1,966mg
1時間あたり537mg -
1,160mg
1Lあたりのナトリウム -
カフェイン総量203mg
1kgあたり2.8mg
バイクとラン
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炭水化物量 223g
1時間あたり71g -
総水分量 1,695mL
1時間あたり543mL -
総ナトリウム量 1,966mg
1時間あたり629mg -
1,160mg
1Lあたりのナトリウム -
カフェイン総量103mg
1kgあたり1.43mg
バイク
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炭水化物量 154g
1時間あたり76g -
総水分量 1,125mL
1時間あたり557mL -
総ナトリウム量 1,688mg
1時間あたり836mg -
1,500mg
1Lあたりのナトリウム -
カフェイン総量100mg
1kgあたり1.39mg
ラン
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炭水化物量 69g
1時間あたり62g -
総水分量 570mL
1時間あたり517mL -
総ナトリウム量 278mg
1時間あたり252mg -
488mg
1Lあたりのナトリウム -
カフェイン総量3mg
1kgあたり0.04mg
データの信頼性
精度のレベルとデータの信頼性に基づいて、各ケーススタディを1~5で評価します。
報告されたデータの正確さには十分な信頼性があります。アスリートは、ある程度の誤差がある可能性のある推定値をいくつか含んでいるにもかかわらず、数値が摂取量をほぼ反映していると感じています。摂取量の大部分は、とても詳細に記録されています(ほとんどの量は、ボトル、ブランド、数量、フレーバーの使用により判明しています)。数値は非常に妥当であり、以前のデータ記録と一致しています(アスリートが以前にデータを収集している場合)。
※本記事は英語の記事を翻訳したものです。原文を読む
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