フィオナ・ モリアーティ選手/IRONMAN®世界選手権
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~75g
1時間あたりの炭水化物
推奨 90g/h以上 -
~584mL
1時間あたりの水分量
推奨 500-1,000mL/h -
~1,089mg
1Lあたりのナトリウム
推奨 1,000-1,400mg/L -
~1.9mg
総カフェイン(1kgあたり)
推奨 3-6mg/kg
フィオナの補給戦略
エネルギー補給
炭水化物はレース中に消費する主なエネルギーです。適切なエネルギー補給を怠ると、長時間のレースでパフォーマンスが低下する主な原因となります。
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カーボ・ローディング
T – 1~4時間: 炭水化物を多く含む食事(低脂肪、低繊維)
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事前のエネルギー補給
T – 15分: 最後の炭水化物摂取
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1時間あたりの炭水化物
推奨 90g/h以上
~75g
エネルギー評価:8/10
「エネルギー補給のタイミングを逃さなかったし、3周目にコース上のサポートを使わざるを得なかった以外は、エネルギーレベルはかなり安定していました。」
私たちの感想
昨年のIRONMAN®世界選手権のコナではひどい胃のトラブルに見舞われた厳しい一日を過ごしたフィオナにとって、今年の胃腸の快適性の評価は10点満点中7点でした。バイクでのエネルギー補給はスムーズに進み、炭水化物摂取には主にPF300フロージェルを摂取し、さらにPF30チューを数パック摂取しました。これにより、彼女はランをスタートする前に約93g/hを達成することができ、ランではフロージェルをもう1回摂取しました。残念ながら、彼女はパーソナルニーズステーションで2本目の炭水化物ボトルを入手することができず、コース上の栄養補給に切り替えて炭水化物を摂取しなければなりませんでした。敏感な胃を持つフィオナは、身体が慣れているものとの乖離に苦しみ、マラソン中に何度もトイレに寄らなければなりませんでした。炭水化物摂取量が約59g/hに落ちたことも、彼女のエネルギーレベルに大きな負担をかけました。それでも、彼女は最後まで粘り強く、できることをやり遂げ、最後は力強くゴールしました。
水分補給
適切な量の水分とナトリウムを補給することは、血液量を維持し、レース当日のパフォーマンスに必要な心肺機能をサポートするために不可欠です。
1 時間あたりに消費されるナトリウムと水分の絶対量も重要ですが、これらを相互に関連させて考慮することが重要です。これは「相対ナトリウム濃度」として知られており、ミリグラム/リットル (mg/L) で表されます。 1時間あたりに摂取するナトリウムの絶対量よりも、水分1リットルあたりに摂取するナトリウムの量の方が重要です。
フィオナは水分補給計画を立てるために発汗テスト(スウェットテスト)を受けました
汗中のナトリウム濃度(mg/L)は個々の不変的な体質として決定され、比較的安定しています。自分の汗の塩分濃度を知ることで、汗で失われるナトリウムの大部分を補うことができます。失われるナトリウムの量は200~2,000mg/Lです。
フィオナの水分喪失量が多いこと(1,146mg/L)を考えると、暑いときや湿度が高いときには水分補給戦略をしっかり行うことが特に重要になります。
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あらかじめ組み込まれた電解質
T – 60分: ~500mLの強電解質飲料を飲む
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1時間あたりの水分量
推奨 500-1,000mL/h
~584mL
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1Lあたりのナトリウム
推奨 1,000-1,400mg/L
~1,089mg
水分補給評価:10/10
「今回は水分補給をしっかりしていたので、ミスはなかったと思います。」
私たちの感想
ナトリウムが栄養吸収に重要な役割を果たしていること、そして脱水がエネルギー補給を維持する能力に影響することを知っているフィオナは、汗の水分とナトリウムの必要量を完璧に管理するために懸命に努力してきました。コース上では、PH1000でナトリウム摂取量のほとんどを賄い、バイクのハイドレーションユニットをこれで満たし、平均よりわずかに上回る水分損失分に対してPH1500を1L追加しました。ランでは、ソフトフラスクでPH1000を飲み続け、レース中ずっと安定した状態を保てるようにしました。バイクで少し足が痙攣を起こしましたが、これはチェーンが落ちて坂の途中で降りなければならなかったためだと考えています。それ以外は、彼女の水分補給計画と実行は完璧で、可能な限り水分補給を続けました。
カフェイン
カフェインは、パフォーマンスの3つの要素(炭水化物、ナトリウム、水分)に加えて、精神的および肉体的な疲労を防ぐのに役立つため、ほとんどの持久系アスリートのパフォーマンスを向上させることが証明されている数少ない物質のひとつです。
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カフェイン入り
T – 0-4時間: 最後にカフェインを摂取
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カフェイン(1kgあたり)
推奨 3-6mg/kg
~1.9mg
私たちの感想
フィオナはレース中カフェインを摂取しないことが多いです。カフェインが体に合わないことがあるからです。今回は少しエネルギー補給するためにPF30カフェインジェルを1つ摂取し、ラン中に飲んだコーラのカップに含まれる少量のカフェインを摂取しました。レース当日の朝にコーヒーを飲んだため、レース序盤でも体内にカフェインが少し残っていて、疲労を隠す効果があったはずです。今後はトレーニング中にカフェインを少しずつ増やして耐性が改善するか試し、今後のレースでカフェインのエルゴジェニック効果を最大限発揮できるようになるかもしれません。
※エルゴジェニック効果とは、サプリメントや特定の食品、マッサージ、メンタルトレーニングなどによって通常時の状態を超えるパフォーマンスを引き出す効果のことです。食品業界においてはそのような効果または効果を持つサプリメントを「エルゴジェニックエイド」とも呼びます。
フィオナの数値達成方法
フィオナがその日に食べたり飲んだりしたもののすべてです…
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レース前(30分以上)
- PH1500(タブレット)× 500mL
- ジャムと塩をかけたご飯 x 1杯
- コーヒー x 1杯
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レース前(30分未満)
- PH1500(タブレット)× 250mL
- PF300フロージェル x 0.1
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バイク
- PH1000(タブレット)× 3.25L
- PH1500(タブレット)× 1L
- PF300フロージェル x 1.23
- PF30カフェインジェル × 1個
- PF30チュー × 4個
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ラン
- PH1000(タブレット)× 1.3L
- PF300フロージェル x 0.5
- エナジージェル × 1個(炭水化物25g)
- コーラ × 120mL
選んだ商品
PRECISIONの総合評価
満足度評価:8/10
▼フィオナ
「このレースに向けて栄養補給をきちんと行うことに集中しました。昨年のコナではエネルギー補給ミスで非常に厳しい一日を過ごしたので、そのせいでまた厳しいレースになることは避けたかったです。幸い、エネルギー補給は終始しっかり行っていてベストを尽くせたので、この日を誇りに思います!」
▼スタッフ
「フィオナが当日遭遇したようなロジスティクス上の問題を想定するのは難しいですが、彼女はそのような状況でも自分ができることをやり通すという素晴らしい忍耐力を発揮しました。彼女のバイクでのエネルギー補給は完璧でしたし、フルディスタンスのレースを通して相対ナトリウム濃度を正確に把握できたことは大きな勝利です。彼女を直接応援できたのは最高だったし、今後の彼女の活躍を見るのが待ちきれません!」
完全な統計
全体
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炭水化物量 761g
1時間あたり75g -
総水分量 5,920mL
1時間あたり584mL -
総ナトリウム量 6,445mg
1時間あたり636mg -
1,089mg
1Lあたりのナトリウム -
カフェイン総量112mg
1kgあたり1.9mg
バイクとラン
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炭水化物量 730g
1時間あたり81g -
総液体量 5,670mL
1時間あたり627mL -
総ナトリウム量 6,070mg
1時間あたり672mg -
1,070mg
ナトリウム/リットル -
カフェイン総量112mg
1kgあたり1.92mg
バイク
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炭水化物量 537g
1時間あたり93g -
総液体量 4,250mL
1時間あたり740mL -
総ナトリウム量 4,750mg
1時間あたり827mg -
1,118mg
ナトリウム/リットル -
カフェイン総量100mg
1kgあたり1.72mg
ラン
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炭水化物量 193g
1時間あたり59g -
総液体量 1,420mL
1時間あたり431mL -
総ナトリウム量 1,320mg
1時間あたり401mg -
929mg
ナトリウム/リットル -
カフェイン総量12mg
1kgあたり0.2mg
データの信頼性
精度のレベルとデータの信頼性に基づいて、各ケーススタディを1~5で評価します。
収集されたデータと報告された数値には十分なレベルの正確さがあります。アスリートは、ほとんどの詳細情報(ブランド、フレーバー、数量、妥当な量の推定)を含め、食べたり飲んだりしたものを思い出すことができます。ただし、データ内で行われた推定は、報告されたデータの全体的な信頼度に影響します。
※本記事は英語の記事を翻訳したものです。原文を読む
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