エリー・ソルトハウス選手/IRONMAN 70.3® ボルダー
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~84g
1時間あたりの炭水化物
推奨 90g/h以上 -
~597mL
1時間あたりの水分量
推奨 250-750mL/h -
~527mg
1Lあたりのナトリウム
推奨 400-800mg/L -
~7.3mg
総カフェイン
推奨 3-6mg/kg

エリーの補給戦略
エネルギー補給
炭水化物はレース中に消費する主なエネルギーです。適切なエネルギー補給を怠ると、長時間のレースでパフォーマンスが低下する主な原因となります。
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カーボ・ローディング
T – 1~4時間: 炭水化物を多く含む食事(低脂肪、低繊維)
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事前のエネルギー補給
T – 15分: 最後の炭水化物摂取
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1時間あたりの炭水化物
推奨 90g/h以上
~84g
エネルギー評価:6/10
「レース中、胃の調子が全然良くなかったんです。水に何か入ってたのか、それとも前の週に患った胃腸炎がまだ治ってなかったのかは分かりませんが、空腹感は全くなく、ただ不快感がありました。」
私たちの感想
エリーはシーズン序盤の70.3®のレースでかなり空腹を感じたため、レースに特化した主要なトレーニングでは炭水化物の摂取量を少し増やすことを試してきました。ボルダーでは、レース前の最後の約30分にいつものPF30カフェインジェルに加えてPF30ジェルを摂る予定でした。しかし、やや積極的に炭水化物を摂取した後、非常に満腹感を覚えたため、追加のジェルは摂らないことにしました。エリーのバイクでの栄養補給は数か月にわたって試行錯誤を繰り返してきましたが、今回の70.3®セントジョージでも胃の調子が悪く、ジェルを飲むのに苦労しました。追加のジェルを使用する代わりに、PF炭水化物のみのドリンクミックスを数スクープ加えて、BTA の「エナジーボトル」の炭水化物含有量を増やし、全力でレースをする時に胃の快適さが改善されるかどうかを確認するとよいかもしれません。
水分補給
適切な量の水分とナトリウムを補給することは、血液量を維持し、レース当日のパフォーマンスに必要な心肺機能をサポートするために不可欠です。
1時間あたりに消費されるナトリウムと水分の絶対量も重要ですが、これらを相互に関連させて考慮することが重要です。これは「相対ナトリウム濃度」として知られており、ミリグラム/リットル (mg/L) で表されます。 1時間あたりに摂取するナトリウムの絶対量よりも、水分1リットルあたりに摂取するナトリウムの量の方が重要です。

エリーは水分補給計画を立てるために発汗テスト(スウェットテスト)を受けました
汗のナトリウム濃度 ( mg/L ) は個々の不変的な体質として決定され、比較的安定しています。自分の汗の塩分濃度を知ることで、汗で失われるナトリウムの大部分を補うことができます。失われるナトリウムの量は200~2,000mg/Lです。
エリーの水分喪失量は少ない方ですが、最高のパフォーマンスを発揮したいのであれば、水分補給戦略を正しく行うことが依然として重要です。
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あらかじめ組み込まれた電解質
T – 60分: ~500mLの強電解質飲料を飲む
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1時間あたりの水分量
推奨 250-750mL/h
~597mL
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1Lあたりのナトリウム
推奨 400-800mg/L
~527mg
水分補給評価:7/10
「喉の渇きは全くなかったけど、気温が上がってきたので、ランの途中のスタンドで水をたくさん飲みました。」
私たちの感想
汗中のナトリウム濃度と発汗量が比較的少ないエリーは、ボルダーのような温暖な気温での約4時間のレース中では、水分補給にそれほど気を配る必要はありません。しかし、今回のレースが海抜約1,650m(5,430フィート)で行われたため、エリーは高地でのレースの水分補給の必要性についてPRECISION Fuel & Hydration(プレシジョン)のスポーツ科学チームに相談しました。日々の水分摂取量を少し増やし、発汗量を注意深くモニタリングすることで、エリーは準備の成果を発揮し、このような状況で自分の体が何を必要としているかを把握しているという自信を持ってスタートラインに立ちました。レース中の水分と相対的なナトリウム摂取量はおそらく正確で、水分補給に関する問題を報告しなかったことから、彼女はこの戦略に自信を持っていると言えるでしょう。
カフェイン
カフェインは、パフォーマンスの3つの要素(炭水化物、ナトリウム、水分)に加えて、精神的および肉体的な疲労を防ぐのに役立つため、ほとんどの持久系アスリートのパフォーマンスを向上させることが証明されている数少ない成分のひとつです。
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カフェイン入り
T – 0-4時間: 最後にカフェインを摂取
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カフェイン(1kgあたり)
推奨 3-6mg/kg
~7.3mg
私たちの感想
エリーは、ラン中にコーラを数杯飲むことでこの距離での過去のレースと比べて相対的なカフェイン摂取量をわずかに増やしました。しかし、これまでの多くのケーススタディで述べられているように、エリーはカフェインに対する耐性が高く、これまで悪影響を経験したことがないため、科学的推奨量をわずかに上回る量を摂取することは彼女にとって適切な戦略です。
エリーの数値達成方法
エリーがその日に食べたり飲んだりしたもののすべてです…
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レース前(30分以上)
- ヌテラとバナナを塗ったトースト × 1枚
- バナナ × 1本
- スモールコーヒー × 1杯
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レース前(30分未満)
- PF30カフェインジェル × 1個
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バイク
- PH500(タブレット)× 60mL
- PF炭水化物&電解質ドリンクミックス × 750mL
- PF30ジェル × 3個
- PF30カフェインジェル × 2個
- 普通の水 × 500mL
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ラン
- PF30ジェル × 1個
- PF30カフェインジェル × 1個
- 普通の水 × 600mL
- エナジードリンク(炭水化物22g)× 300mL
- コーラ × 240mL
選んだ商品
PRECISIONの総合評価
満足度評価:6/10
▼エリー
「ここボルダーで3度目の優勝を飾ることができたことは嬉しいですが、レースは必ずしも順風満帆ではありませんでした。バイクでは胃の調子が悪く、本当に困惑させられたので、それを防ぐために何か変更点を探っていこうと思っています。バイクを降りた時は8分遅れだったので、最終的に優勝するまでハラハラドキドキのレースでしたが、次回に向けて取り組むべき点はたくさんあります。」
▼スタッフ
「Boulder 70.3®でのタイトル防衛を果たすため、エリーはバイクの大半で「胃の調子が悪い」という症状に悩まされながらも、見事な走りで8分差を縮めました。今後は、PF炭水化物のみのドリンクミックスなどの液体炭水化物をエネルギー源に少し変更するなど、ジェル戦略を少し調整する予定です。」
完全な統計
全体
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炭水化物量 344g
1時間あたり84g -
総水分量 2,450mL
1時間あたり597mL -
総ナトリウム量 1,292mg
1時間あたり315mg -
527mg
1Lあたりのナトリウム -
カフェイン総量423mg
1kgあたり7.3mg
バイクとラン
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炭水化物量 314g
1時間あたり87g -
総水分量 2,450mL
1時間あたり679mL -
総ナトリウム量 1,292mg
1時間あたり358mg -
527mg
1Lあたりのナトリウム -
カフェイン総量323mg
1kgあたり5.57mg
バイク
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炭水化物量 210g
1時間あたり95g -
総水分量 1,310mL
1時間あたり591mL -
総ナトリウム量 1,030mg
1時間あたり465mg -
786mg
1Lあたりのナトリウム -
カフェイン総量200mg
1kgあたり3.45mg
ラン
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炭水化物量 104g
1時間あたり75g -
総水分量 1,140mL
1時間あたり819mL -
総ナトリウム量 262mg
1時間あたり188mg -
230mg
1Lあたりのナトリウム -
カフェイン総量123mg
1kgあたり2.13mg
データの信頼性
精度のレベルとデータの信頼性に基づいて、各ケーススタディを 1 ~ 5 で評価します。
収集されたデータと報告された数値には十分なレベルの正確さがあります。アスリートは、ほとんどの詳細情報(ブランド、フレーバー、数量の妥当な推定値)を含め、食べたり飲んだりしたものを記憶しています。ただし、データ内で行われた推定は、報告されたデータの全体的な信頼度に影響します。
※本記事は英語の記事を翻訳したものです。原文を読む
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