ロビン・キャシディ選手/Madeira Island Ultra Trail 115km
-
~48g
1時間あたりの炭水化物
推奨 75g/h以上 -
~325mL
1時間あたりの水分量
推奨 250-750mL/h -
~634mg
1Lあたりのナトリウム
推奨 400-800mg/L -
~6.6mg
総カフェイン
推奨 3-6mg/kg

ロビンの補給戦略
エネルギー補給
炭水化物はレース中に消費する主なエネルギーです。適切なエネルギー補給を怠ると、長時間のレースでパフォーマンスが低下する主な原因となります。
-
カーボ・ローディング
T – 1~4時間: 炭水化物を多く含む食事(低脂肪、低繊維)
-
事前のエネルギー補給をしなかった
30分前までに炭水化物を摂取すると良いでしょう。
-
1時間あたりの炭水化物
推奨 75g/h以上
~48g
エネルギー評価:6/10
「レース開始直後と夜中は胃の調子は良かったのですが、レースの半分くらいから吐き気がして固形物が食べられなくなってしまいました。ジェルは摂取しやすいのでそれだけに頼っていましたが、それでもなかなか飲み込めませんでした。これがエネルギー不足の一因だったと思います。」
私たちの感想
ロビンはMadeira Island Ultra Trailに先立ち、PRECISION Fuel & Hydration(プレシジョン)スポーツサイエンスチームと綿密な戦略を練っていました。ロビンはこの大会で、味覚疲労を防ぐために複数の炭水化物源を組み合わせることを選択しました。しかし、吐き気や消化器系の問題に悩まされ、炭水化物摂取量を維持して1時間あたり60gの目標値を維持するのが困難でした。彼女は高炭水化物摂取に耐えられるよう腸を鍛えており、以前ドラゴンズ・バック・レース(Dragon’s Back Race)でこれを達成しています(MIUTでは1時間あたり約57g、MIUTでは約48g)。MIUTは標高差と走行時間が非常に長いことに加え、レースは深夜0時にスタートしました。レースが夜間にスタートする場合、アスリートは普段食べない時間帯に食事を摂る必要があり、これがロビンが経験した困難の一因となった可能性があります。この状況に対処するのは難しいですが、長時間セッションの前に摂取量に関する腸のトレーニングをさらに行い、さらには早朝に長めのセッションをいくつか組み込むことで、こうした課題への対策を試すことが彼女にとって有益となるでしょう。
水分補給
適切な量の水分とナトリウムを補給することは、血液量を維持し、レース当日のパフォーマンスに必要な心肺機能をサポートするために不可欠です。
1時間あたりに消費されるナトリウムと水分の絶対量も重要ですが、これらを相互に関連させて考慮することが重要です。これは「相対ナトリウム濃度」として知られており、ミリグラム/リットル (mg/L) で表されます。 1時間あたりに摂取するナトリウムの絶対量よりも、水分1リットルあたりに摂取するナトリウムの量の方が重要です。

ロビンは水分補給計画を立てるために発汗テスト(スウェットテスト)を受けました
汗のナトリウム濃度 ( mg/L ) は個々の不変的な体質として決定され、比較的安定しています。自分の汗の塩分濃度を知ることで、汗で失われるナトリウムの大部分を補うことができます。失われるナトリウムの量は200~2,000mg/Lです。
ロビンの水分喪失量は少ない方ですが、最高のパフォーマンスを発揮したいのであれば、水分補給戦略を正しく行うことは依然として重要です。
-
事前の電解質補給をしなかった
レース前に強力な電解質飲料を飲んでいれば、最適な水分補給の状態でスタートできたかもしれません。
-
1時間あたりの水分量
推奨 250-750mL/h
~325mL
-
1Lあたりのナトリウム
推奨 400-800mg/L
~634mg
水分補給評価:6/10
「レース中はできる限り水分補給を心がけていましたが、実際には水分が足りず、吐き気を感じてしまいました。レース後半は水よりもPH1000の方が飲みやすかったので、水分とナトリウムの摂取量を維持するために、PH1000を多めに摂るようにしました。」
私たちの感想
水分摂取量が十分ではなかったと感じていたにもかかわらず、ロビンは比較的涼しいコンディション、特にレース前半から序盤にかけては水分を十分に摂取できたため、脱水症状の影響を最小限に抑えるのに十分な水分を摂取できたと考えられます。彼女はレース中、汗で失われたナトリウムを補給するためにPH1000を常にフラスクに補充し、チェックポイントではコーラと水を補給して申告な水分不足を回避しました。ロビンは水分補給戦略を最適化するためにレース前にPH1500を事前に補給し、最適な水分補給状態でスタートできるようにしました。
カフェイン
カフェインは、パフォーマンスの3つの要素(炭水化物、ナトリウム、水分)に加えて、精神的および肉体的な疲労を防ぐのに役立つため、ほとんどの持久系アスリートのパフォーマンスを向上させることが証明されている数少ない成分のひとつです。
-
事前のカフェイン摂取をしなかった
試合開始の数時間前にカフェインを摂取すると、エネルギーレベルが上昇したと感じられるかもしれません。
-
カフェイン(1kgあたり)
推奨 3-6mg/kg
~6.6mg
私たちの感想
深夜にスタートしたため睡眠不足だったロビンは、レース中を通してカフェインをより均一に摂取することで、覚醒状態を維持し体内時計のリズムと戦うのに役立ったかもしれません。彼女は科学的なカフェイン摂取推奨量である約6.62mg/kgをわずかに上回っていたが、それでも長時間のレースを通してこの刺激剤による最大限のエルゴジェニック効果※を得ることができました。この方法は彼女にとって効果的だったようで、エネルギー不足による低エネルギー問題の一部を軽減したのかもしれません。
※エルゴジェニック効果とは、サプリメントや特定の食品、マッサージ、メンタルトレーニングなどによって通常時の状態を超えるパフォーマンスを引き出す効果のことです。食品業界においてはそのような効果または効果を持つサプリメントを「エルゴジェニックエイド」とも呼びます。
ロビンの数値達成方法
ロビンがその日に食べたり飲んだりしたもののすべてです…
-
レース前(30分以上)
- PH1000(ドリンクミックス)× 500mL
- バナナとピーナッツバター入りベーグル × 1個
- バナナ × 1本
- 普通の水 × コップ1杯
- ハムサンドイッチ × 1個
- チョコレートスプレッドを添えたお粥 × 1杯
- エナジーバー × 1本
-
レース中
- PH1000(ドリンクミックス)× 3L
- PF30ジェル × 1個
- PF30カフェインジェル × 2個
- PF90ジェル × 5個
- 普通の水 × 2L
- エナジージェル(炭水化物45g)× 3個
- コーラ × 1L
- エナジーバー(炭水化物29g)× 1.5本
- エナジーバー(炭水化物39g)× 1本
- ダークチョコレート × 2枚
選んだ商品
PRECISIONの総合評価
満足度評価:5/10
▼ロビン
「今振り返ってみると、なぜあんなに調子が悪かったのか分かります。レース前にはしっかりとしたエネルギー補給と水分補給の計画を立てていたのですが、それをうまく実行できず、レース後半はエネルギー不足に陥ってしまいました。MIUTから得られる教訓は間違いなくたくさんあり、それはポジティブなことです。」
▼スタッフ
「炭水化物の摂取に苦労したにもかかわらず、ロビンはエネルギーレベルをうまくコントロールし、7位でフィニッシュラインを越えました。笑顔を絶やしませんでした!厳しいコンディションの中、本当に素晴らしいレースでした。多くの収穫がありました。」
完全な統計
全体
-
炭水化物量 900g
1時間あたり48g -
総水分量 6,025mL
1時間あたり325mL -
総ナトリウム量 3,820mg
1時間あたり206mg -
634mg
1Lあたりのナトリウム -
カフェイン総量397mg
1kgあたり6.6mg
データの信頼性
精度のレベルとデータの信頼性に基づいて、各ケーススタディを 1 ~ 5 で評価します。
収集されたデータと報告された数値には十分なレベルの正確さがあります。アスリートは、ほとんどの詳細情報(ブランド、フレーバー、数量の妥当な推定値)を含め、食べたり飲んだりしたものを記憶しています。ただし、データ内で行われた推定は、報告されたデータの全体的な信頼度に影響します。
※本記事は英語の記事を翻訳したものです。原文を読む
Precision Fuel & Hydration とその従業員および代表者は医療専門家ではなく、いかなる種類の医師免許や資格も保有しておらず、医療行為も行っていません。 Precision Fuel & Hydration が提供する情報およびアドバイスは、医学的なアドバイスではありません。 Precision Fuel & Hydration が提供するアドバイスや情報に関して医学的な質問がある場合は、医師または他の医療専門家に相談する必要があります。当記事の内容については公平かつ正確を期していますが、利用の結果生じたトラブルに関する責任は負いかねますのでご了承ください。