ケイトリン・フィールダー選手/OCC by UTMB
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~128g
1時間あたりの炭水化物
推奨 90g/h以上 -
~845mL
1時間あたりの水分量
推奨 500-1,000mL/h -
~1,299mg
1Lあたりのナトリウム
推奨 600-1,000mg/L -
~1.8mg
総カフェイン
推奨 3-6mg/kg
ケイトリンの補給戦略
エネルギー補給
炭水化物はレース中に消費する主なエネルギーです。適切なエネルギー補給を怠ると、長時間のレースでパフォーマンスが低下する主な原因となります。
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カーボ・ローディング
T – 1~4時間: 炭水化物を多く含む食事(低脂肪、低繊維)
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事前のエネルギー補給
T – 15分: 最後の炭水化物摂取
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1時間あたりの炭水化物
推奨 90g/h以上
~128g
エネルギー評価:9/10
「実はレースの最初の30kmはあまり調子がよくなかったのですが、栄養計画をしっかり守り続けたので力強くゴールできたのだと思います。」
私たちの感想
レース中、ケイトリンは私たちの推奨上限である1時間あたり90gをはるかに超える高炭水化物摂取を目標とし、濃縮エナジードリンクとジェルを組み合わせて摂取しました。レース中の彼女の平均摂取量は 1時間あたり120g強であったことから、彼女がこのような高炭水化物負荷に耐えられるよう、徹底的に腹筋を鍛えてきたことは明らかです。レースを通して高炭水化物を摂取していたことが、彼女が力強く完走できた理由と考えられます。この戦略により、レースを通して彼女の走るペースを支えるのに十分な血糖値を維持できたと考えられます。高エネルギー補給(1時間あたり90gを超える炭水化物)は男性のウルトラランナーによく見られるもので、私たちは、The Western States 100-Mile Endurance Run(ウェスタンステイツ・エンデュランスラン)に参加したプロの男性ウルトラランナーでは、このような過酷な大会の最後でもスプリントでフィニッシュすることができたのを見て、このことの重要性を直接確認しました。ケイトリンのエネルギー補給戦略の成功は、小柄な女性アスリートであっても高炭水化物を摂取することのメリットを強調しています。
水分補給
適切な量の水分とナトリウムを補給することは、血液量を維持し、レース当日のパフォーマンスに必要な心肺機能をサポートするために不可欠です。
1時間あたりに消費されるナトリウムと水分の絶対量も重要ですが、これらを相互に関連させて考慮することが重要です。これは「相対ナトリウム濃度」として知られており、ミリグラム/リットル (mg/L) で表されます。 1時間あたりに摂取するナトリウムの絶対量よりも、水分1リットルあたりに摂取するナトリウムの量の方が重要です。

ケイトリンは水分補給計画を立てるために発汗テスト(スウェットテスト)を受けました
汗のナトリウム濃度 ( mg/L ) は個々の不変的な体質として決定され、比較的安定しています。自分の汗の塩分濃度を知ることで、汗で失われるナトリウムの大部分を補うことができます。失われるナトリウムの量は200~2,000mg/Lです。
ケイトリンの水分喪失量は少ない方ですが、暑くて湿度が高いときには適切な水分補給戦略をとることが依然として重要です。このような状況では発汗量が多くなり、レース期間中に大幅な水分損失につながる可能性があるからです。
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あらかじめ組み込まれた電解質
T – 60分: ~500mLの強電解質飲料を飲む
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1時間あたりの水分量
推奨 500-1,000mL/h
~845mL
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1Lあたりのナトリウム
推奨 600-1,000mg/L
~1,299mg
水分補給評価:9/10
「レース中の水分補給はうまく管理できたと思います。」
私たちの感想
ケイトリンはこれまで、レース中にひどい痙攣を起こしたことがありました。これを克服するため、彼女は各大会の前日にPH1500(タブレット)の入ったボトルを数本使ってナトリウムを事前に補給し、またレース前の朝には炭酸水素ナトリウムを摂取していました。この大会では、彼女は2つのソフトフラスクも携行し、コース上のチェックポイント、川、谷で普通の水を補充しました。ケイトリンは、主に塩タブレットと炭酸水素ナトリウムの追加摂取を戦略的に行うことでレース中のナトリウム摂取量を確保しました。その結果、ケイトリンの平均相対ナトリウム濃度は、発汗テスト(スウェットテスト)中に測定されたナトリウムの喪失よりもわずかに高くなりました。彼女は喉の渇きや水分補給の状態に関連する重大な問題に気付かなかったため、彼女の水分補給戦略はこの強度と継続時間のレースには十分であったことが示唆されます。
カフェイン
カフェインは、パフォーマンスの3つの要素(炭水化物、ナトリウム、水分)に加えて、精神的および肉体的な疲労を防ぐのに役立つため、ほとんどの持久系アスリートのパフォーマンスを向上させることが証明されている数少ない成分のひとつです。
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事前のカフェイン摂取をしなかった
試合開始の数時間前にカフェインを摂取すると、エネルギーレベルが上昇したと感じられるかもしれません。
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カフェイン(1kgあたり)
推奨 3-6mg/kg
~1.8mg
私たちの感想
ケイトリンはレースの栄養戦略の一環として、PF30カフェインジェルを2個摂取することを事前に計画していました。この量であれば、推奨摂取量である3~6mg/kgの範囲内に収まるはずでした。しかし残念ながら、レース中、彼女はリュックサックの中にPF30カフェインジェルを1個しか見つけることができませんでした。つまり、摂取量が推奨摂取量を下回っていたため、カフェインのエルゴジェニック効果※を最大限に発揮できなかった可能性があります。今後は、スタートラインに向かう直前にPF30カフェインジェルを摂取して、事前にカフェインを摂取することも検討できるでしょう。
※エルゴジェニック効果とは、サプリメントや特定の食品、マッサージ、メンタルトレーニングなどによって通常時の状態を超えるパフォーマンスを引き出す効果のことです。食品業界においてはそのような効果または効果を持つサプリメントを「エルゴジェニックエイド」とも呼びます。
ケイトリンの数値達成方法
ケイトリンがその日に食べたり飲んだりしたもののすべてです…
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レース前(30分以上)
- PH1500(タブレット)× 1個
- エナジードリンクミックス(炭水化物120g)× 500mL
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レース前(30分未満)
- エナジードリンクミックス(炭水化物39g)× 500mL
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レース中
- PF30カフェインジェル × 1個
- 普通の水 × 2.8L
- エナジードリンクミックス(炭水化物80g)× 2L
- エナジードリンクミックス(炭水化物39g)× 500mL
- 電解質カプセル(ナトリウム67mg)× 6個
- エナジージェル(炭水化物45g)× 6個
選んだ商品
PRECISIONの総合評価
満足度評価:9/10
▼ケイトリン
「全体的に、OCCでのパフォーマンスには非常に満足しています。」
▼スタッフ
「ケイトリンはレース中に炭水化物を大量に摂取し、それが大会での好成績と力強くレースを終えたことに間違いなく貢献しました。彼女は水分とナトリウムの摂取を徹底し、レース中の気温上昇に合わせて適切な水分補給戦略を立てる重要性を認識していました。今後ケイトリンは、カフェインのエルゴジェニックエイドとしての利点を最大限に活かすために、レース開始前にカフェインを摂取することを検討するかもしれません。」
完全な統計
全体
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炭水化物量 779g
1時間あたり128g -
総水分量 5,150mL
1時間あたり845mL -
総ナトリウム量 6,692mg
1時間あたり1,098mg -
1,299mg
1Lあたりのナトリウム -
カフェイン総量100mg
1kgあたり1.8mg
データの信頼性
精度のレベルとデータの信頼性に基づいて、各ケーススタディを 1 ~ 5 で評価します。
消費された製品の量とブランドにはある程度の信頼性がありますが、データには詳細(例:量、特定のフレーバー)が欠けている可能性があります。多数の推定が行われており、誤差の余地は中程度から高いです。一部の摂取量が大幅に過大または過小評価されている可能性もあります。
※本記事は英語の記事を翻訳したものです。原文を読む
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