イーライ・ヘミング選手/OCC by UTMB
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~87g
1時間あたりの炭水化物
推奨 90g/h以上 -
~674mL
1時間あたりの水分量
推奨 500-1,000mL/h -
~429mg
1Lあたりのナトリウム
推奨 300-700mg/L -
~4.5mg
総カフェイン
推奨 3-6mg/kg
画像出典:Manuel Aribe
イーライの補給戦略
エネルギー補給
炭水化物はレース中に消費する主なエネルギーです。適切なエネルギー補給を怠ると、長時間のレースでパフォーマンスが低下する主な原因となります。
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カーボ・ローディング
T – 1~4時間: 炭水化物を多く含む食事(低脂肪、低繊維)
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事前のエネルギー補給
T – 15分: 最後の炭水化物摂取
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1時間あたりの炭水化物
推奨 90g/h以上
~87g
エネルギー評価:8/10
「ラ・フレジェールの最後のチェックポイントまでのレースの大半は良い感じだったのですが、その後は暑さで体力にかなり影響が出てしまいました。」
私たちの感想
チェックポイントでは外部からのアシストが一切認められていないため、イーライはレース開始直後からすべてのエネルギーを携行することを選択しました。レース前に計画を実践し、推奨される1時間あたり約90gの炭水化物を摂取できるように腸を鍛え、レース当日もほぼこれを守ることができました。彼はPF300フロージェルとPF30ジェルを組み合わせて使用し、胃腸の問題もありませんでした。レース後、胃腸にこれらの製品がいかに心地よく感じられたかに気付き、トレーニング(腸トレーニング)でこれらの製品に慣れていたため、コース上のエイドステーションから追加の製品や異なる製品を購入するのではなく、レースでもこれらの製品を使い続けることを決意しました。
水分補給
適切な量の水分とナトリウムを補給することは、血液量を維持し、レース当日のパフォーマンスに必要な心肺機能をサポートするために不可欠です。
1時間あたりに消費されるナトリウムと水分の絶対量も重要ですが、これらを相互に関連させて考慮することが重要です。これは「相対ナトリウム濃度」として知られており、ミリグラム/リットル (mg/L) で表されます。 1時間あたりに摂取するナトリウムの絶対量よりも、水分1リットルあたりに摂取するナトリウムの量の方が重要です。

イーライは水分補給計画を立てるために発汗テスト(スウェットテスト)を受けました
汗のナトリウム濃度 ( mg/L ) は個々の不変的な体質として決定され、比較的安定しています。自分の汗の塩分濃度を知ることで、汗で失われるナトリウムの大部分を補うことができます。失われるナトリウムの量は200~2,000mg/Lです。
イーライの水分喪失量は少ない方ですが、暑くて湿度が高いときには適切な水分補給戦略をとることが依然として重要です。このような状況では発汗量が多くなり、レース期間中に大幅な水分損失につながる可能性があるからです。
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事前の電解質補給をしなかった
レース前に強力な電解質飲料を飲んでいれば、最適な水分補給の状態でスタートできたかもしれません。
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1時間あたりの水分量
推奨 500-1,000mL/h
~674mL
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1Lあたりのナトリウム
推奨 300-700mg/L
~429mg
水分補給評価:8/10
「かなり飲んだ気がしました。おそらくこれまでのレースで飲んだ量の中で一番多かったと思います。汗をかいていたことを考えると、もっと飲んでもよかったかもしれません。」
私たちの感想
イーライは、PH1000のフラスク1つを持ってスタートし、7.6km地点にある最初のチェックポイントの前にそれを飲み切ることを目指しました。その後、ソフトフラスクを補充し、別のPH1000(ドリンクミックス)サシェを追加し、次の4つのチェックポイントでも同様に続けました。これにより、目標の約700ml/hの水分摂取が確保され、推定される発汗による喪失のほとんどが補われました。ソフトフラスクで摂取した電解質に加えて、イーライは摂取した普通の水と組み合わせる電解質カプセル2つも持参し、相対的ナトリウム濃度が計画どおりに保たれるようにしました。イーライは、最後のチェックポイントに向かう途中で多少の痙攣を起こしたと話しましたが、これは水分補給戦略というよりも、暑さや最後の登りでの過度の運動によるものと考えられます。それでも、エイドステーションで水分を補給すれば、彼が経験した熱ストレスをいくらか軽減できるかもしれないし、電解質カプセルを2個ほど追加して全体的なナトリウム摂取量を増やすことは、今後のレースでこの痙攣を緩和するのに役立つかもしれません。
カフェイン
カフェインは、パフォーマンスの3つの要素(炭水化物、ナトリウム、水分)に加えて、精神的および肉体的な疲労を防ぐのに役立つため、ほとんどの持久系アスリートのパフォーマンスを向上させることが証明されている数少ない成分のひとつです。
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カフェイン入り
T – 0-4時間: 最後にカフェインを摂取
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カフェイン(1kgあたり)
推奨 3-6mg/kg
~4.5mg
私たちの感想
イーライは、レース中にパフォーマンスを高めるためにカフェインを使用することに慣れ親しんでいます。スタートラインに向かう直前にPF30カフェインジェルで事前にカフェインを摂取し、レース中もさらにカフェインジェルを2回摂取して血流中の刺激剤の循環濃度を一定に保ちました。イーライの全体的な摂取量は、エルゴジェニック効果※を得るためのガイドラインの範囲内であり、このような過酷なレース中のエネルギーレベルを支えていたと考えられます。
※エルゴジェニック効果とは、サプリメントや特定の食品、マッサージ、メンタルトレーニングなどによって通常時の状態を超えるパフォーマンスを引き出す効果のことです。食品業界においてはそのような効果または効果を持つサプリメントを「エルゴジェニックエイド」とも呼びます。
イーライの数値達成方法
イーライがその日に食べたり飲んだりしたもののすべてです…
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レース前(30分以上)
- バナナ × 1本
- ミルク入りコーヒー × 200mL
- エナジーバー(炭水化物34g) × 1本
- クロワッサン × 0.5個
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レース前(30分未満)
- PF30カフェインジェル × 1個
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レース中
- PH1000(ドリンクミックス)× 1L
- PH電解質カプセル × 2個
- PF30ジェル × 1個
- PF30カフェインジェル × 2個
- PF300フロージェル × 1個
- 普通の水 × 2.5L
選んだ商品
PRECISIONの総合評価
満足度評価:10/10
▼イーライ
「レースでのエネルギーと水分補給の計画には本当に満足していますし、優勝できて嬉しいです!」
▼スタッフ
「PRECISION Fuel & Hydration(プレシジョン)スポーツサイエンスチームとレースの栄養戦略について話し合った後、イーライはそのプランを完璧に実行しました。彼は熱ストレスに見舞われたいくつかの困難な局面をうまく乗り越え、ゴールまで粘り強く走り続け、OCCで優勝しました。彼は1時間あたり約87gの炭水化物摂取を楽に耐えられたことを考えると、今後のレースでのパフォーマンスをサポートするために炭水化物の摂取量を少し増やすことを検討し、痙攣の緩和に役立つ予備の電解質カプセルをいくつか携帯することもできるでしょう。」
完全な統計
全体
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炭水化物量 454g
1時間あたり87g -
総水分量 3,500mL
1時間あたり674mL -
総ナトリウム量 1,500mg
1時間あたり289mg -
429mg
1Lあたりのナトリウム -
カフェイン総量300mg
1kgあたり4.5mg
データの信頼性
精度のレベルとデータの信頼性に基づいて、各ケーススタディを 1 ~ 5 で評価します。
報告されたデータの正確さには十分な信頼性があります。アスリートは、ある程度の誤差がある可能性のある推定値をいくつか含んでいるにもかかわらず、数値が摂取量をほぼ反映していると感じています。摂取量の大部分は、とても詳細に記録されています(ほとんどの量は、ボトル、ブランド、数量、フレーバーの使用により判明しています)。数値は非常に妥当であり、以前のデータ記録と一致しています(アスリートが以前にデータを収集している場合)。
※本記事は英語の記事を翻訳したものです。原文を読む
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